中国新聞にキャピタルコーポレーションの挑戦が掲載されました
2021年8月26日 中国新聞より転載
焼き鳥セット、毎月お届け 広島の「炭焼雷」がサブスク開始【コロナ危機 苦境を越える】
焼き鳥店「炭焼雷」を展開するキャピタルコーポレーション(広島市中区)は、定額で焼き鳥セットを毎月届けるサブスクリプションサービス(サブスク)を始める。28日から自社サイトで予約を受け付け、10月に第1弾を発送する。新型コロナウイルスの影響で店の売り上げが落ち込む中、通販に活路を求める。
月4320円の3カ月コースで毎月、つくね、もも肉、手羽先など7種類の冷凍串を2本ずつ届ける。調味料も同封する。初回のセットに加える電気式の卓上焼き機を使って味わってもらう。2回目からは広島県産カキなど地元食材も追加し、飽きないサービスを目指す。別に送料がかかる。
同社は1978年創業で市内に3店を構える。コロナ禍で一時休業するなどし、2020年度の売り上げは前年の半分に減った。今年4月、コロナの影響を受けた中小企業の新事業を後押しする国の事業再構築補助金を申請。昨年始めたテークアウト事業が好評で、サブスクに着目した。
補助金で通販サイトを充実させ、焼き鳥を急速冷凍する機械や保管用の冷凍庫、真空包装機も買った。今月28日から炭火で焼いた後に冷凍した串の通販も始める。
サブスクを含めた通販事業の売り上げは、3年後に年2千万円を目指す。村井由香社長は「応援してくれる顧客や従業員のためにも踏ん張りたい」と意気込む。(標葉知美)